FIREする意味を考えてみる。経済的に独立し早期退職するとは言うけれど

 

こんにちは、天仁(@libertenist)です。

FIREという言葉が欧米のミレニアル世代で広がっているという記事やニュースを日本でよく見かけるようになりました。

Financial Independence Retire Earlyの略で、経済的自由と早期退職などと訳されます。

そう言えば私も数年前に会社員を辞め、独立しました。そのときはFIREという言葉も知らなかったのですが、今思うと同じことをしていたのですね。

今後日本でも、FIREの言葉とともに同じような考えを持つ人が増えてくると思います。そこで、私が経験したことが何かのお役に立てばとの思いから、このたびブログを始めることにしました。

なぜFIREが広まっているのか

資本主義の破綻

FIREの考え方が欧米の若者で広がっているのは、大きな流れとして資本主義の限界やマイナス点が見えてきているからだと思います。資本主義は時間が経てば経つほど貧富の差を生み出し、富める者はさらに富み、貧なる者はいつまでも貧のままで這い上がれない。そんな将来が見えてしまっているからかもしれません。

有名なピケティの法則が一気に広がりましたね。

「r>g」という不等式です。簡単に言うと、資本主義においては、r(=資産運用)で得られる富は、g(=労働)で得られる富より成長が早いというものです。

資本主義社会は、裕福な人ほどさらに裕福になるしくみになっています。

年利4%で資産運用する場合

資産1,000万円の人は年間40万円

資産1億円の人は年間400万円

資産10億円の人は年間4,000万円

もの利回りがあります。何もせず寝ているだけで年に4,000万円も入ってくる富裕層。使い切れなかった分を投資に回せばさらに収入が増えていきます。これが何十年も繰り返されれば、上位1%の富裕層が、社会全体の99%の資産を持っている。そんなことも起きていくでしょう。

30年平均賃金が上がっていない国-日本

日本はアメリカほど貧富の差が激しくないとはいえ、その差は年々広がっています。日本は平均賃金が30年上がっていないと言われています。労働で得られる収入が増えていかない社会なのです。

資産を持っていない者は、労働で稼ぐしかありません。少しでも多く稼ごうと必死になって働きます。いわゆる勝ち組にならなければ社会から取り残される。目標を達成し、利益をあげ、会社に貢献し、出世して年収を上げる。そこに過酷な競争を強いられる。

会社も生き残りをかけて必死です。注文を取るまで帰れない。長時間残業は当たりまえ。成果を出せなければ降格させる。有休や育休を取る者は出世させない。副業も禁止!目の前の目標を達成するのに必死に働かせてきました。

こんなにやっても日本では給料はそれほど上がってません。過酷な人間関係に耐えられず鬱になって休職する人も後を絶ちません。

これでいいんだっけ?

というのが日本でもようやく見直されてきたのですね。

会社に縛られない生き方

数字を目の前に突き付けられる、そのためにパワハラも引っ張り合いもありの人間関係。病んで鬱になりながらも出社する。評価するのは上司や会社。何をやるべきなのか、どこまでやるのか、誰とやるのか。それらを決めるのは全て会社。

会社から雇われて給料をもらう代わりに自分の人生を捧げる。

それでいいのか?自分の人生は自分で決めるべきじゃないのか。いつ誰と何をして、楽しいと思えることをする。大切だと思える人と過ごす。すべて私の自由。

自分の人生を自分の自由に生きる

それこそがFIREの本質なのでしょう。

そのために経済的に独立するのです。お金持ちになって一生遊んで暮らしたいから独立するのではないのです。

一度しかない自分の人生を自分で生きるために、経済的独立をするのだと思います。

数年前に会社を辞めた私は今、そのことを実感しながら自分の人生を生きています。

ではどうやったら経済的独立の道を歩いていけるのか。それを一緒に学んでいこうではありませんか。